今日は母子3人で銀座までお出かけでした。

そう!毎年恒例の私の父の個展の最終日だったんです。


この一週間子どもたちがあいついで扁桃腺を腫らし、発熱し、姉は気管支炎も併発し、夜中じゅう咳き込み眠れない日々でした。学校も3~4日続けてお休みするようでした。途中主人も体調を崩し、子どもたちと一緒に休んでいました。その間私はというと、娘が高熱の1日だけパートのお休みをもらい、普通に働き買い物をしご飯を作り洗濯をし。。。。。という日々でした。


子どもたちがそんな様子だったので、父の個展には今年は行けないなぁ~と思っていました。そしたら、今日仕事に出ていた主人からお昼過ぎに連絡があり、子どもたちももう大丈夫そうなので行ってきたらと言われ、まあこれだけ大声で喧嘩して騒いでいるくらいなら出掛けて来るかなと思い行くことにしました。確かに父も高齢ですので、もうあと何回こんなことが叶うのかなと思ってしまうところもありました。





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個展に行くたびに面白いと思うのは、お見えになったお客さんというか古くからの父の友人、知人との会話なんです。


お茶を飲みながら、何気なくその会話の内容を聞いていると、こんなでした。


お見えになっていた、団塊の世代くらいのご夫婦のご主人が「私の今の楽しみはオカリナで、家内は絵手紙をたしなんでおります。どうも私は絵はかけなくって。。。想像力がないんですね。」 父「小さいものを書くことから始められたらいいんですよ。あまり人に見てもらおうとか、見せてやろうというより、自分のなかの満足感を大事にしてやる書き方でいいんですよ。想像力がない人なんているもんですか。」そして、以前小学校の図工の教師をしていた父は続けた。「だってボクは散々学校で試したもん。白い大きな画用紙に絵を描きなさいって言うと、子どもたちは怖がってなかなか書かないもん。その代わり、新聞紙に筆ですきなもの描いていいよ!!っていうとどんどん描いたよ。」


いつもながら分かり易い、興味深い視点だなと楽しく聞いていました。

実家にいるときは、寝転がって囲碁のテレビを見ていて、買い物に近くのスーパーに行くと私よりも知り合いが多くていろんな人に挨拶し、話をし、いつもいろんなことにつけ母からはだめだしをもらっている父がこのときだけはその長年の生き様を見せてくれます。叶うものならそんな話をそばでずっと聞いていたいなぁ~といつも思うものです。



そして、個展の帰りに子どもたちが本が欲しいというので、画廊のすぐ近くの福家書店に寄りました。小6の娘がどうしても欲しがったのはこれでした。

美嘉
恋空〈上〉―切ナイ恋物語
美嘉
恋空〈下〉―切ナイ恋物語

家に帰ると面白い、面白いの連続で珍しく3時間もの間読みふけっていました。

この時期、頭の中は手作りチョコレートのことでいっぱいみたいだし、この先中学生になってどんな風になるのか、親としての不安がいっぱいになりそうです。


そして、小2の娘も年相応の読み物をさがしており、福家書店ではなく教文官のナルニア国 へ連れて行きました。なんだか将来作家志望の娘はあっという間に欲しい本を決め、「ねえ、ちょっと本読んでていい?」(=1時間でも本を読み続ける)って聞くので、もう少し早ければいいんだけど。。。って言いました。帰りはお父さんと一緒がいいという希望と、そろそろ誰よりも正確な腹時計がなることと、もう歩けないとか言い出す時間を想定して、レジにならびました。彼女の選んだのはこんな本でした。


松谷 みよ子, 菊池 貞雄
ちいさいモモちゃん

なかなかこの子らしいかわいくって、いろんなおはなしがあるモモちゃんシリーズでした。帰りの電車の中で一人座席に座って一生懸命読書する姿はなかなか愛すべき姿でした。やっぱり出掛けて行って良かった、良かったくつ